宗教法人規則の謄本を取り寄せてみませんか?|取り寄せ手順と次のステップ

宗教法人規則の謄本を取り寄せてみませんか?
前回は「まず現物の確認を」とお伝えしました。今回は、手元に規則が無い場合や劣化していて読み難い等の場合に行う謄本の取り寄せ方法と、その後の進め方を解説します。
なぜ謄本の取り寄せから?
- 最新版の確定:制定年・改正年・条文の正本を確認
- 条項の現状把握:役員・財産・手続の規定が現状に適合しているか判断
- 見直し範囲の特定:どの条項を改正すべきか洗い出し
取り寄せの基本手順
- 所轄庁を確認:一般的な寺院の場合は都道府県知事。
- 請求方法を確認:「宗教法人規則の謄本交付願い」の要領を確認(申請書様式・手数料・郵送可否)宮城県の場合は県のホームページを参照しましょう。
- 請求書の提出・手数料納付:法人印の印鑑証明、法人印・身分確認書類等を準備。
- 交付・受領:郵送または窓口で受取り。
受領後に見るポイント
- 役員関係:代表役員・責任役員の定数/選任方法/任期/解任規定
- 会計・財産:会計区分、決算・監査、財産目録の作成・保存
- 手続規定:規則変更手続、公告方法、会議体の招集・議決方法、解散・残余財産の帰属
改正に進む場合の流れ(概要)
- 課題整理:規則内容・現行運用・宗派内規とのギャップを一覧化
- 所轄庁へ問い合わせ・相談:都道府県庁とのすり合わせ
- 包括団体へ問い合わせ・相談:包括団体へ相談します
- 改正案作成:条文案・新旧対照表を作成
- 議決:規則に定める会議体で議決(役員会・責任役員会等)
- 包括団体から認証を受ける
- 所轄庁へ申請:規則変更認証申請書/議事録/役員名簿/財産目録 等を添付
- 認証後の運用:最新規則の周知・保管・必要な内規の整備
- 登記:登記が必要な場合は登記をする
※2~5番に関しては宗教法人により前後又は同時進行のばあいもあります
行政書士×僧侶がサポートできること
- 謄本請求の書類作成・やり取り
- 条文の読み合わせ・課題抽出・改正案作成
- 所轄庁・包括団体との事前相談・補正対応
- 宗派内規・寺院実務との整合調整
謄本取り寄せからご一緒に
まずは「どこに、どの条文があるか」を把握するところから。
電話:080-7845-6401 / メール:yakushigyousei.2022@gmail.com
薬師行政書士事務所 本間英純
987-2264
宮城県栗原市築館薬師台1-1